おかしなプレイが帰ってくる

人に変なプレイ、と言ったりすると、自分に帰ってくる。これは人のプレイで1ダウンした4♡。Wが1♠で開き、その後NSの4♡になった。これ、ダイヤモンドをダブルフィネスするとか、ハートをディープフィネスするかしないか、みたいな決断ができ落ちに関係するし、ディフェンスがスプリットするかどうかでも大きく違う。

メークしたいがどうかな。

 

            S 9
            H AJ9854
            D J62
            C AKQ
           +-------+
S AQ852    |   N   | S T63
H KQ2      | W | E@| H T
D 95       |   S   | D KQ843
C T54      +-------+ C 8632
            S KJ74
            H 763
            D AT7
            C J97

 

疲れているときの超典型

 Eに座っている。Pdが1クラブで開け1ダイヤモンドと介入され1スペード。Pdはここで2スペードとレイズするので僕は4スペード。OLはダイヤモンド5。結局はよくわからないプレイで1ダウンしたのだけれど、どう考えるとできたのかを考えてみる。

            S -
            H J862
            D AQJ987
            C 854
           +-------+
S 752      |   N   | S AKJT9
H K743     |@W + E | H Q5
D -        |   S   | D KT632
C AKQT93   +-------+ C 7
            S Q8643
            H AT9
            D 54
            C J62

たとえば、スペードはQを取られても4つ取れるクラブはうまくいけば3つ取れる。ハートKQをはやいうちにエスタれば1、ダイヤモンドを2回ラフすれば10個になるじゃないか。もしクラブの分かれが悪い時は、1ダウンなのかな。

したがってダイヤモンドラフ、一度スペードAで戻る、と思ったらNがボイド。Qに負けると刈られてしまうので当初の予定通りQに負ける予定でAで取り、ダイヤモンドラフ。その後はクラブを3つ取ってみてハートを回して終わり。かな。

この日は疲れていて、絶対ブリッジに向いてないと感じた。そういう日は遠慮するのが身のためだ。

カペレッティとDONTの違い

カペレッティの章

相手の1NTオープンに対して介入するかどうかを決めるときに、その1NTがストロング(15-17)なのかウィーク(12-14)なのかによって対応が大きく変わる。

ウィーク1NTの時にはあなたの側にゲームがあることがよくあるのに比べ、ストロング1NTの時にはめったにない。

もう一つの違いはウィーク1NTに対してはペナルティダブルをかけられることが重要だということ。ストロング1NTに対しては、ダブルをペナルティダブルとして使うのは時間の無駄だということ。

カペレッティはペナルティダブルを含んでいるので、これはウィークNTに対して使うことを推奨する。ストロング1NTに対してのディフェンスとしてはDONTが良い。相手のNTに対して使い分けるのが面倒ならカペレッティは使っている人が多いという理由でカペレッティを使えばいいだろう。

DONTの章

ストロング1NTに介入する目的はなんだろうか?スコアテーブルは次のように作られている。すなわち、1NTのディクレアラ特にノンバルのディクレアラは、貧弱なスコアで終わることはめったにないということ。

例えば、ダミーがほとんど無価値でノンバルのディクレアラが2ダウンして100点を失ったとする。マッチポイント戦でなら多くのペアが他の方法で110もしくは140点を失っているだろう。

1NTは守るのに難しいコントラクトでもある。ディクレアラはダミーと自分のハンドを見ることができる。ディフェンス側は自分達の有利なスートを見つけたとしてもすでに手遅れかもしれない。従って、少しでもシェイプが良い場合はビッドに介入する十分な理由となる。

 

 

will you go for a big number when the next hand is strong?
次のハンド(1NTオープナーのパートナー)が強い場合、ペナルティにより大きな得点を取りに行くのか?

Occasionally, yes, but some pairs use a double by the 1NT opener's partner for takeout.
時折はそうであるが、いくつかのペアは1NTオープナーのパートナーによるダブルを、テークアウトに使っている。

even those who do use a penalty double may be scared of picking up an inadequate penalty when they can make a game their way.
これをペナルティダブルとして使う人達でさえも、彼らがゲームを作ることができるときに、折り合わないペナルティ点を受け取ることを恐れるかもしれない。

The odds are in your favor, especially when you are not vulnerable.
特にあなたがノンバルならば、オッズはあなたに傾いている。

DONT (Disturbing Opponents' No Trump)

相手の1NTオープンに対して、積極的に介入していく。

www.bridgebum.com

 

http://kwbridge.com/dont.htm

Bridge bidding -- DONT Convention Summary

Introduced by Marty Bergen in Bridge Today (Sept./Oct. 1989 issue; pp. 23-29)

 

フォースートトランスファ (four suit transfer)

第5章 FOUR-SUIT TRANSFERS

◆名前について

1NTオープンに対するメジャースートを示すトランスファービッドは、1950年代に紹介されました。それらは1人以上の人によって提案されましたが、コンベンションに付けられるようになったのは、オズワルド・ジャコビーの名前でした。トランスファーは1980年台までマイナースートに拡張されることはありませんでした。

このシリーズ本の前の本、『25のコンベンション』では、1NTに対するレスポンスとして5枚もしくはそれ以上のメジャースートを示すために使われるジャコビートランスファーの基本を説明しました。

メジャースート・トランスファー

パートナーが1NTでオープンしたなら、貴方は次のようにレスポンスするかもしれません。

 2♢ 少なくとも5枚のハートを示す
 2♡ 少なくとも5枚のスペードを示す

貴方が示したスートについて、オープナーに卓越したサポート(少なくとも4枚)が無ければ、オープナーは2の台で貴方のスートをビッドします。この方法のポイントは何でしょう?これにより貴方は2つの優位さを得ます。最初の優位さは、オープナーのリビッドの後で、貴方が自分のハンドを描写する2度めのチャンスを持てるということです。例えば、貴方はノートランプにおけるインビテーショナルなビッドを続けることができますし、もうひとつのスートをビッドすることもできます(ゲームフォーシングです)。2つめの優位さは、1NTオープナーがコントラクトをプレイするということです。彼のテナスはオープニングリードから守られますし、彼のアナーカードはディフェンダの視線から隠されます。

パートナーが15ー17点で1NTをオープンし、貴方は次のハンドを持っていたとします。

 ♠92 ♡KJ653 ♢Q83 ♣Q107

8点あります。貴方はサインオフするには良すぎますが、ゲームだと主張するには十分な強さがありません。貴方はゲームに誘いたいのです。そして、パートナーに5枚のハートがあることを伝えたいのです。このスートにフィットがある場合に備えて。これらの作業はトランスファーにより簡単に実行されます。

 パートナー 貴方
 1NT   2♢
 2♡    2NT

2♢のジャコビートランスファーでレスポンスすることによって、最初に貴方は5枚のハートを示します。次に、ゲームを誘うために2NTをビッドします。オープナーは今、いくつかの選択肢があります。ミニマムハンドなら彼は2NTをパスできますし、もし少なくとも3枚のサポートがあれば、3♡をビッドします。良いハンドなら3NTか4♡をビッドできます。

これはすごいと思いませんか?トランスファーをプレイすることで、2NTをビッドする新しい2つの方法を得ることになります。貴方は2♢か2♡のトランスファービッドを経由することができ、それにより、さらに多くのハンドの情報をパートナーに伝えることができます。

トランスファーをプレイしていないプレイヤーにとっては、このようなハンドはとても扱いづらいものです。2♡のレスポンスはノンフォーシングでしょうし、3♡はゲームフォーシングでしょう。貴方は2NTレスポンスでハンドのバリューを示すことができますが、これではハートを示すことができません。トランスファーが無いならば、ステイマンでこの状況を扱うことができるようにする必要がありますが、また別のタイプのハンドで問題が生じるかもしれません。

「別のビッドができる」優位性は、次のタイプのハンドでよく分かります。

 ♠Q2 ♡AQ1073 ♢94 ♣AK103

 パートナー 貴方
 1NT   2♢
 2♡    3♣

ビッドはちょうど3♣に達したけれど、貴方はすでに5枚の♡を持っていることをパートナーに伝えています。そして♣は4枚、ゲームをプレイするだけの点数もある、と。もし貴方がトランスファーを使っていなければ、貴方は3♡のビッドで始めなければならないでしょう。すでにビッドは高くなっていて、♣のスートはいまだ示すことができていません。

私たちは賛同します。トランスファーレスポンスはとても良いものだと。貴方はブリッジにおいてこれほど良い物を持つことはありません。したがって、マイナースートを基準にしたハンドに対して、トランスファーの使い方をどのように拡張できるのか一緒に見ていくことにしましょう。 

マイナースート・トランスファーってなに?

マイナースート・トランスファーは、すでに知られている2つのメジャースート・トランスファーの上にきちんと収まります。

 2♠  少なくとも6枚の♣を示す
 2NT 少なくとも6枚の♢を示す

私たちは知っています。貴方がなぜ?と思っていることを。どうしてマイナースート・トランスファーは6枚を示すのでしょうか?5枚ではなしに。最初の理由は、貴方のハンドが弱くて3♣や3♢でプレイしたい時、1NTに較べてより良いコントラクトにするには6枚が必要になるということです。

2つ目の理由は、貴方のハンドがゲームビッド、もしくはゲームトライできるくらい強いものであったとしても、3235のようなシェイプの時に5枚のマイナーを示す価値はあまりなくて、いずれにしてもノートランプをプレイすることになるはずだからです。もし、よりアンバランスな5枚マイナーと4枚メジャーのハンドだったとすると、貴方はステイマンで始めることができます。

 ♠A9 ♡QJ63 ♢85 ♣AJ1063

 パートナー  貴方
 1NT(15-17) 2♣
 2♠     3♣

貴方は2♣、ステイマンで答えます。もしパートナーが4枚♡を示したならば4-4メジャーが見つかります。やったね!もし答えが2♢や2♠だったならば、貴方は3♣と続けます。これはナチュラルで、5枚の♣を示しつつ、ゲームフォーシングです。貴方のシェイプが2245(4枚の♢)の場合、貴方はこれもステイマンで始めることができます。3♣をビッドするつもりで、です。ステイマンの続きのビッドは9章で説明します。

これが、なぜそのスートに6枚カードを持つときにだけ、マイナースート・トランスファーを使う必要があるかの答えです。

◆ところで、、、

1NTー2NTは今、ダイヤモンドを示すことにしたので、レスポンダは2NTのノートランプゲームへの誘いのために、ステイマン2♣を最初にビッドしなくてはなりません(たとえ4枚のメジャーを持っていなくともです)。従って次のようなシーケンス、1NTー2♣;2♡ー2NTでは、もはやレスポンダが4枚♠を持っていることは保証されません。

◆ところで、、、

パートナーがトランスファーを使ってスートを示した時、そして貴方がそのスートでミニマムビッドで応答した時、「トランスファーを受け入れる(accepting the transfer)」と言います。もし貴方にスートのとても良いフィットがあって、他の幾つかのビッドによりこれを示す時、「トランスファーを破る(breaking the transfer)」と言います。

オープナーはトランスファーに対して何をするのか?

マイナースート・トランスファー・ビッドは、示されたスートを超えない次のビッドに2つのレベルがあるということに貴方はすでにお気づきかもしれません(例えば2♠なら、3♣を超えずに2つビッドがあります)。したがって、オープナーは3♣の安全なレベルを超えない2つのリビッドが可能です。レスポンダーのスートに良いフィット(少なくともKxx)があれば、オープナーは中間のビッド(in-between bid)を行うことで「トランスファーを破り」ます(2♠に対しての2NT、2NTに対しての3♣)。それ以外のハンドではオープナーは「トランスファーを受け入れ(もしくは完了し)」て、パートナーのスートを3の代でビッドします。フィットがあってトランスファーを破ることで、貴方は比較的少ない点数で、パートナーシップで3NTをビッドすることができるようになります。なぜなら、6枚のマイナーカードは6トリックあることが良く知られているからです。 

単にマイナーでサインオフしたい時は何をするの?

マイナースート・トランスファー・レスポンスを用いる、最も普通の目的の1つは、長いスートでサインオフすることです。

 パートナー  貴方
 ♠AQJ4  ♠1062
 ♡AJ86  ♡4
 ♢K102   ♢J94
 ♣J4    ♣Q109763

 1NT    2♠
 3♣     パス

1NTよりも3♣でプレイするほうが良いと決めたなら、貴方は2♠のレスポンスで貴方の6枚♣を示します。パートナーは♣については特別なサポートを持っていません。そのため彼はトランスファーを受け入れます。オープナーが3♣をリビッドし、貴方はパスします。もしパートナーが代わりに2NTとリビッドし、クラブの良いサポートを示したとしても、貴方はこのハンドではゲームには興味がありません。自分自身で3♣でサインオフするでしょう。

6枚♢の弱いカードが来てもビッドは同じように行われます。3♢をプレイするつもりで2NTで始めます。

◆ところで、、、

もし、マイナースート・トランスファーを使っていない場合、弱くて6枚の♣でサインオフするために、ステイマンを経由して1NTー2♣;2♠ー3♣、もしくは直接1NTー3♣、のどちらかを使うかもしれません。マイナースート・トランスファーを使うことで、このようなビッドが不要になります。代わりに2♠とレスポンスすることで、♣にトランスファーすることができます。

どのように3NTに誘いましょうか?

ゲームトライの点を持ち、もしパートナーに良いフィットがあれば6トリック取れるようなマイナースートがある場合、貴方はトランスファーから始めます。

 パートナー  貴方
 ♠AJ4   ♠106
 ♡A1086  ♡74
 ♢K102   ♢Q94
 ♣A104   ♣KQ9763

 1NT    2♠
 2NT    3NT
 パス

もしオープナーが♣にAxxと持っていたなら3NTの良いチャンスだとわかります。2♠とレスポンスし、パートナーが3♣ではなく2NTとビッドすることで良いフィットを示します。

それ以外のスートに3クイックトリックが保証されていないとしても、貴方はここで3NTをビッドし、この好機にゲームボーナスを獲得することで報われるでしょう。もしパートナーが良いサポートを否定しても3♣のリビッドをパスすれば良いです。

◆ところで、、、

1NTオープナーは、中間のビッド(in-between bid)をするかどうか判断が必要になるかもしれません。
彼がパートナースートにKxxを持っていて、他のスートにはQとJがあって、Aが1枚しか無いスートもあるとします。パートナースート以外の3クイックトリックのチャンスは減り、彼は良いフィットを示さないことを選ぶかもしれない。

まだセカンドスートも示せますか?

パートナーが1NTでオープンし、貴方はゲームはおろかスラムもありそうなハンドで、6-4の形で6枚のマイナースートとそれより高いランクの4枚のスートを持っていたなら、何が起こるでしょうか?貴方はマイナーをトランスファー・レスポンスで示し、その後3の代で4枚のスートをビッドします。

 ♠J ♡AQ72 ♢104 ♣KQ10762

パートナーが1NTでオープンし、貴方が2♠とレスポンスして、長いクラブを示します。パートナーがトランスファーを破るかどうかにかかわらず、貴方は3♡と続け、6-4形であることを示します。トランスファーのあとにセカンドスートをビッドする時にはいつも、ゲームフォーシングを示します。オープナーはどちらかのスートのサポートを示すか、いずれにしてもフィットが無いことから3NTをビッドするかの選択となります(5枚のマイナー、そして4枚のメジャーの場合は、ステイマンで始めることを思い出してください)。

マイナー2スーターの時はどうするの?

この章の最初で、マイナースート・トランスファーは少なくとも6枚スートを示す、という話をしました。尊敬するブリッジの本の著者でさえ、たまに小さなウソを付いていることがあります。これは、5枚のスートでマイナースート・トランスファーを使う時の1つの状況です。貴方がパワフルな2スーターを持っている時。例、

 パートナー  貴方
 ♠AQ4   ♠105
 ♡KJ6   ♡A
 ♢J832  ♢AQ1064
 ♣AJ6   ♣KQ952

 1NT    2NT
 3♢     4♣
 4♢     4♡
 4♠     4NT
 5♡     6♢
(マイナーウッド?)

貴方は2NTとレスポンスして♢を示し、その後4♣をリビッド、マイナースートが少なくとも5-5を示すシーケンスです(もし♢より♣が長いハンドを持った場合には、♣を先にトランスファーするのが正しいです)。パートナーの4♢はトランプスートをセットし、続く4♡でスラムへ誘うコントロール・ショウイング・キュービッドをします。パートナーは一緒に、彼の♠のコントロールをキュービッドを行い、貴方はローマン・キーカード・ブラックウッドを使います。レスポンスでは2キーカードを示したので(この場合黒のA)素晴らしいスラムに到達しました。

###########################################################
# もし1スータのとても強いハンドを持ったなら?
# (メジャーならテキサス後RKCであるから、同様にしたい)
# トランスファー後、再度リビッドするとどうか?
#
# パートナー  貴方
# 1NT    2♠
# 3♢     4♢(これはマイナーウッドか?)
#
# (3の代のジャンプを、バロンなどの4-4マイナーでスラム狙いに行くハンドにしたらどうか?)
#  1NT    3♣
#  1NT    3♢
#  1NT    3♡
#  1NT    3♠
###########################################################

貴方は1スータ、少なくとも6枚カードで、パートナーが1NTでオープンしたのでスラムのチャンスを探せると思いました。さてどのようにしましょうか?スートがメジャーであろうとなかろうと、貴方はトランスファーレスポンスを使いません。代わりに3の代の自分のスートにジャンプします。

 ♠K103 ♡Q2 ♢AQJ873 ♣A6

貴方は1NTに対して3♢と答え、パートナーは今、ダイヤモンドのスラムが適切かどうかの判断をしなけばいけません。

以下のことは1NTビッダにとっては前向きな印です。

 ダイヤモンドのフィット
 15点よりは17点に近い
 良いコントロール(AとK)

以下は1NTビッダにとって後ろ向きな印です。

 ダイヤモンドのフィットに乏しい
 17点よりは15点に近い
 AやKよりもQやJが多い

これらの要素を心に刻みつつ、オープナーは3NTでサインオフするか、新しいスートのコントロールをキュービッドするかのどちらかを選びます。

レスポンダが6枚のメジャースートを示し、スラムに興味を持った時(1NTー3♡ もしくは 1NTー3♠)、オープナーは比較的乏しいハンド、トランプスートがQーxより悪い場合にだけ4の代のメジャーでサインオフすべきです。それ以外のミニマムハンドでは、ゲームを越してビッドを進めるつもりは持たなくとも、最も安くできるキュービッドをすべきです。

 ♠Q7 ♡QJ82 ♢K32 ♣AQJ

 貴方   パートナー
 1NT  3♠
 ?

貴方は2枚のトランプしかもたず、15HCPと、スラムを目的として貴方のハンドを高く評価するには多すぎるQとJがあります。それにもかかわらず、4♣で♣のAを示します。もしパートナーが4♢や4♡と続けてきたら、貴方は4♠とサインオフをするでしょう。これは貴方のハンドが特に強いわけではなく、スラムへのそれ以上の動きは彼に任せる、ということを示しています。

続く章で貴方はコントロール・ショウイング・キュービッドについて見ることになります。これが現代のスラムへの行き方で、特にテーブルに強いプレイヤーがいる時はなおさらです。20章を参照してください。

 

集中力が無いとき

 

Sが僕。Pdが1♠で開き、Eが1NTで介入しその後3NTまで到達する。

            S KQ984
            H AT54
            D 54
            C K4
           +-------+
S J72      |  @N   | S AT3
H K92      | W   E | H J86
D K832     |   S   | D AQ96
C QT3      +-------+ C A72
            S 65
            H Q73
            D JT7
            C J9865

僕は♠をリードしない理由がないので6をリードするが、このとき、自分でも全く集中力がないことを自覚していた。それを自覚していてもやっぱり、集中力は回復しないのである。そして後からPdに指摘されたのだ。Eの♡JのリードにはQをかぶせろと。えっ?そんなの当たり前じゃん。でも、できていなかった。このときのことを何一つ覚えていないのである。

 

ディクレアラのプレイを後から見て、なんとずさんなプレイだとがっかりする。ディクレアラはOLを♠Aで勝った後、ダミーに♢Kで入って、♣10を!リードした。なぜに3枚のクラブを!!!その後ハンドに入ってディクレアラは、♡Jをリードしたのである。♡の形は自分では触らない形なのに。。。。

 

そしてこんなずさんなディクレアラの♡Jに僕がカバーしなかったために、3NTを作られてボトムになったのである。チャイニーズフィネスにカバーしないディフェンス。僕がもっとも嫌うHabitなのに、それをしてしまいさらに、してしまったことに気づいてない。

 

このことを重く見よう。少しブリッジの間を置くことにしようと思っている。このブログは書くけどね。

ルーチンはほどほどに

Eの4♡。OLは♣Q。

♣Jが見えてラッキーと思った。♢1つ、♡KQをフィネスして1つ、合計2ルーザでメークすると考えた。Eの♣Kで勝った後、♠KでWに渡り、♡スモールから♡10でフィネス、予定通りのルーチンフィネスでSの♡Kに負ける。

            S T7542
            H Q4
            D AT974
            C 4
           +-------+
S K        |   N   | S AQ8
H J962     |@W + E | H AT75
D KQJ85    |   S   | D 62
C AT2      +-------+ C K973
            S J963
            H K83
            D 3
            C QJ865

しかしその後、Sから♢がリードされNのAから♢が返されてラフ、♣を返されてNがラフ、1ダウン。

 

第一トリックに、Nがシングルトンであることに気が回らなかったことがすべて。もしそうならば、トランプはアナーに負けるとしても3-2ブレークを期待すれば、先にAを取ってしまって、2枚のほうでラフされる危険を減らすプレイが最善であった。

 

今後、「何枚からのリード?」と問うくせを付けるつもり。